PS版TODのリオンとマリアンの関係性

PS版TOD観を前提で話を進めていきます。 簡単にまとめると、リオンがリオンの人生を一生懸命生きていたなら、ほかのキャラクターも 自分の人生を一生懸命生きているはずである、そのキャラクターの目標を走っているはずである みたいな感じです。

マリアンから考えるリオンのオーバーリーディング

リオンはリオンの生涯をかけてマリアンを守るが、当のマリアンはリオンを同情としてしか見ていなかった。 という文字列だけでだいぶ萌える。

何故リオンはそんなことしたのか?というオーバーリーディングは リオンファンなら避けて通れないところであると思うので、人それぞれ自分の納得するリオンの理由を手に入れていると思う。 それはたくさん議論されているし、さまざまな考えがあるとおもう。 リオンがどのようであれ、マリアンのために海底洞窟にのこって死に、マリアンは同情しかしていない。 ということが事実であるという前提のもと、マリアンをオーバーリーディングしていくことによって二人の関係性を探る。

マリアンの生涯

PS版TODでは出生はわからないが、とりあえず働いているところを見ると、 飯を食べるためにメイドとして働いているというところか? 養ってくれるダンナも居なさそうなので、自分の身を自分で立たせているのか

そんなマリアンはたまたま働いていた職場で主人に気に入られ、その息子に同情していたらなんと 好かれてしまい、その豪邸のダンナは実は極悪人で、息子を駒として動かすために無関係の自分が 勝手に人質に取られ天上に連れていかれるという波乱万丈を経験する。しかも息子は自分のためと言いながら海の藻屑となる。

そんなマリアンはたまたま働いていた職場で主人に気に入られ、その息子に同情していたらなんと 好かれてしまい、その豪邸のダンナは実は極悪人で、息子を駒として動かすために無関係の自分が 勝手に人質に取られ天上に連れていかれるという波乱万丈を経験する。しかも息子は自分のためと言いながら海の藻屑となる。

なんとな〜くしていた同情と、クリス・カトレットに似ていた雰囲気のおかげで、 当初の自分の目的(勝手な予想)、飯を食って生き抜く、をできなくなった女性である。さらにリオンが死んだあとは そのことについて嫌でも気になってしまうだろう。なんとなくの同情だったので、自分のために死んだ人間が もし悪人として語り継がれる(*TOD2)ならなかなか嫌なことだと思う。

PS版TODの勝手な見解で言っていた、世界の摂理に大きく振り回される人であり、 本人が対して力を持たないため、取れる行動の幅が狭く、取れた選択肢がごくごく限られている。

運命の皮肉/裏目に出るリオンの感情

リオンはマリアンを想って行動していたのに、裏目に出ている感がたまらない。 リオンはマリアンの事が好きだったが、マリアンはリオンには何も望んでおらず、 マリアンの望みは自分の身の丈にあった人生を生きることであると仮定する。(メイドとして働いている・同情しかしてないところを見るに) リオンもそれを知っていたのかもしれない。マリアンの考えていることをすべて知ることは不可能だが、 彼は彼なりにマリアンの幸せを考えていたのだろうと思う。

しかしマリアンの身の丈に合った人生は、人質に取られることで急激に変化していく。人質に取られ、地上の存亡にかかわる 存在にされてしまう。さらに天上につれてかれて大変な思いをする。 その"人質に取られる"というトリガーはリオンがマリアンの事を大切に思っていたからであり、 リオンがマリアンを大切に想ったことがマリアンの望みを破壊していた。

皮肉っぽいとこのまとめ

リオンはマリアンを大切に思った。だからこそ、彼女のためなら何でもしていいとヒューゴに言った。 しかし、操られていたヒューゴはそこを利用していたため、 何でもしていいと思った瞬間に、マリアンの望みはかなえられなかった。

第二部における悪女とマリアンとリオンとプレイヤー

リオンは第一部でパーティキャラクタであり、モブキャラクタとは桁違いに性格を推し量れるような イベントが多い。さらに、その死に方が単に仲間を裏切ったのではなく、愛する人を人質に取られて、というところが また同情を誘う。(こういうところがマリアンを同情させたのだろうか?)

対してマリアンはモブキャラクターで、リオンと長い付き合いがあり、マリアンとリオンの関係・マリアンはマリアンの人生があったのだが、 第二部で出てきたマリアンにはプレイヤーは、「リオンが守った女」くらいしか認識されず、 さまざまな過去や感情があっての問答も フーンであり、特にリオンファンとその時近い立場にいるルーティは、「悲劇のヒロインぶらないでよ!!」 と怒る。

人質として見る聖母マリアン

自分がマリアンの立場になってみて考えると、同情としか、こどもとしか見てないリオンに、 たとえリオンが自分の事を好きであったとしても、 人生を無茶苦茶にされてしまって、それでもなおリオンに対するコメントが 同情であったのは、なかなか器が大きいのではないかと個人的には思う。

2013 3 23
2013 4 10 修正